旅色読者にアンケート!次に世界遺産に登録されてほしいスポット第1位は…?その0

旅色読者にアンケート!次に世界遺産に登録されてほしいスポット第1位は…?

2017-02-26
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2016年7月17日に「国立西洋美術館」が世界遺産に登録されたことにより、日本各地で世界遺産登録を目指す運動がより話題になっています。そこでトラベルマガジン「旅色」読者に「次に世界遺産に登録されたらいいと思うスポット」についてアンケートを実施しました。多数寄せられた回答の中から、第1位に選ばれたスポットは一体どこだったのでしょうか?

アンケート実施期間:2016年12月5日~2017年1月4日
回答数:622

同率第5位:沖ノ島/古市古墳群/縄文遺跡群/北海道全域 5票

同率第5位:沖ノ島/古市古墳群/縄文遺跡群/北海道全域 5票
旅色読者が選ぶ、次に世界遺産に登録されたらいいと思うスポットの同率第5位には4箇所の名前が挙がりました。福岡県宗像市に属する「沖ノ島」、大阪府にある「古市古墳群(ふるいちこふんぐん)」、北海道・青森県・岩手県・秋田県にまたがる「縄文遺跡群」、そして北海道全域です。

・沖ノ島
玄界灘に浮かぶ孤島「沖ノ島」は“神宿る島”として知られ、島全体が宗像大社の境内地となっており、現在でも女人禁制、草や石を一つたりとも持ち出さないといった掟が守られているという、極めて特別な島。2016年に「宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に推薦され、2017年の登録を目指しています。

選んだ理由として「宗像市在住で宗像大社の沖ノ島の歴史と発見された宝物を見ました。法隆寺に匹敵する素晴らしい品物ばかりでした。早く登録されて国が大切に保存するべきだと感じています」(50代女性)、「日本の宗教である神道と縁が深く、遺物も多く発見されている歴史的に意義の深い土地だから」(30代男性)といった声が挙がりました。


・古市古墳群
「古市古墳群」は、大古墳群と呼ばれる大規模な古墳の代表的存在です。現在は2019年度の登録を目指し、日々活動が続いています。


・縄文遺跡群
縄文文化の実態を知るための考古学的価値の高い遺産である「縄文遺跡群」。北海道・青森県・岩手県・秋田県にまたがり、土器や土偶などが多く出土しています。現在、世界遺産候補として「暫定一覧表」に記載されているため、今後の動きが注目されているスポットです。

同率第4位:長崎の教会群/彦根城 7票

同率第4位:長崎の教会群/彦根城 7票

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第4位は「長崎の教会群」と「彦根城」。長崎の教会群は、国宝にも指定されている「大浦天主堂」のほか、全12の資産をまとめて「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」とし、ユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出しています。今後審査などを経て、2018年夏の登録を目指しています。

長崎の教会群を選んだ理由として、読者からは「以前行って素晴らしかったから」(40代女性)、「禁教令による迫害、弾圧、殉教といった日本国にとっては歴史に残る遺産であるから」(20代女性)という意見がありました。

同様に、彦根城も「とても優美で素晴らしい城だから」(40代女性)、「歴史的背景と、建築物としての素晴らしさ」(30代女性)という建築美だけでなく、歴史や文化的価値を評価した声が目立ちました。

第3位:四国八十八箇所 8票

第3位:四国八十八箇所 8票

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8票を獲得し、第3位となったのは「四国八十八箇所」。読者からは「現在でもたくさんの人が回っているという歴史と文化があるから」(70代女性)、「開創1200年を迎え歴史的にも日本の文化としても魅力的なスポットだから」(30代男性)といった、4位同様に文化的な魅力に言及した意見が寄せられました。

ちなみに、文化庁が選定する日本遺産に「四国遍路ー回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」として選出されています。現在でも多くの方が巡礼者として各寺を廻っていますよね。古来から続く伝統を後世にも遺したいと強く感じている方が多いようです。

第2位:鎌倉 14票

第2位:鎌倉 14票
第3位の「四国八十八箇所」に差をつけて第2位にランクインしたのは「鎌倉」でした。2013年まで「武家の古都・鎌倉」として世界遺産候補とされていましたが、国際記念物遺跡会議(イコモス)より、2013年4月に世界遺産登録を見送る旨を勧告されてしまったことをご存じの方も多いのではないでしょうか?

「鎌倉の大仏や鶴岡八幡宮など、いくつかの歴史的な建造物があるし、街並みも綺麗だから」(30代女性)といった意見や、「とても歴史的なものも多いし、街の中に溶け込んでいるのが良い。変わらないでほしいから。以前も話があがっていたが、ダメになってしまったので」(30代女性)など、今度こそ世界遺産登録されてほしいという思いが数多く寄せられました。歴史ある風景を守るために、現在鎌倉市は再推薦を目指してよりよい街づくりの活動を続けています。

第1位:佐渡金山 16票

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世界最大級の金山としてその名が知られる新潟県佐渡市にある「佐渡金山」は、400年近くに渡って金銀が掘り出され、日本最大の金銀山として日本の経済発展に貢献してきました。1989年に操業が停止されたのち、坑道跡や施設に文化的価値が認められ、多くの物件が国の重要文化財などに指定されています。

「昨年初めて史跡佐渡金山に行きましたが十分に当時の金銀の発掘が大変であったことが感じられました。当時の発掘量は世界的にもかなりの多さだったとのことで、ぜひ世界に知ってほしい日本の歴史的遺産だと思います」(60代男性)というような、実際に訪れてみて感動したことを理由としている方が目立ちました。

春には真っ暗な廃坑を探検するという体験コースも登場予定となっていて、さらなる盛り上がりを見せているスポットです。気になる方は世界遺産に登録される前に一度訪れてみるといいかもしれませんね。
 

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