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台北は朝から美味しい!“料理冒険家”とまこ絶対おすすめの朝食屋さん7選【連載8回目 後編】

2017-07-21
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旅先では、朝こそお出かけしてみませんか。気取らない、土地の文化が見えてきます。食の都・台北でなら、朝ごはん=朝活、と言ってもいいくらい。発見いっぱい、わくわく満載、しかも、めっちゃ美味しいハッピーな時間が待っていますよ。日本には決してない、台湾らしい食文化がギュギュッと詰まった、とっておきのお店をご紹介いたします。“料理冒険家”である私が強力おすすめ!

※記事公開時の1元(台湾)=3.7円で計算しています。

Text&Photo:とまこ

絶品朝食⑤:圧倒の品数に大興奮、食後の体の軽さにびっくり、ベジタリアンビュッフェは「三来素食館」で

絶品朝食⑤:圧倒の品数に大興奮、食後の体の軽さにびっくり、ベジタリアンビュッフェは「三来素食館」で
緑たくさん、赤や黄色もいっぱい、奥の奥までお皿が並んでる! 

すごい迫力でしょ。その品数たるや、優に60を超えています! 初めて見る野菜やキノコや木ノ実に、見たことのない形状の料理がいっぱい。さらに驚くのが、これすべてが、ベジタリアンメニューってこと! ビュッフェ方式ですよ、好きなものを好きな分だけ取っていいって。……心の声は聞こえましたよ。「台湾に来てまで肉なしって。それに元取るの大変そう」。お気持ちお察しいたします、私がそう思っていましたから。
でも、食べればわかる、そんな心配一切ご無用! むしろわざわざ肉料理があるお店を蹴ってここに来たくなってしまうことでしょう。
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想像されたであろう、あっさり軽〜いベジタリアンとはまるでわけが違います!

椎茸や昆布などの出汁を効かせた味付けの奥深さ。炒める、揚げる、煮る、包む、重ねる、巻きつける、練ってこねて伸ばして叩いて蒸して……、驚くほどの調理法。素材とトッピングの数もものすごく、それらを掛け合わせた時の味の立体感と食感の豊かさたるや。魚や肉や卵を使わず、なんとか目と口と胃袋を満たそうと、努力し続けて来た歴史の深さを存分に感じられます。恐るべし食への執念、さすが美食の国台湾!
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肉や魚介のような食感と味と見た目を表現する「もどき料理」にも感心です。

上の写真は、菜食の台湾バーガー「割包」。肉の角煮の代わりに、肉に見立てた大豆から作った肉もどきの煮込みを挟んでいます。言われなければ、食事中でも「もどき」とは気付かないかもしれません。ただ食べ終わった後に、満腹なのに胃がスッキリしてることでわかるでしょうね。
大好きなのがこれ、レタスの生春巻き「生菜潤餅」。有機のアルファルファがこれでもか! と入っています。他に、紫キャベツ、人参、豆苗、レタス、ごまペースト、豆乳クリーム、それにカリカリッと食感アクセントになるものなどなど山盛りの具材が、ムッチムチのクレープ生地で巻かれています。食感パーティ!!
さぁ、最後の不安要素、ビュッフェじゃぁ元が取れない……も忘れてください。ここはグラムで料金が決まるんです! 好きなものを盛ったトレーの重さをレジで計って明朗会計。100グラムが26元(約96円)ですよ。

このもりもりトレーに、野菜いっぱいのスープが無料でついて、125元(約463円)になりました。安い!!  ちなみに、白米や玄米も、10元(約37円)でつけられます。

奥深い台湾の菜食主義料理“台湾素食”の威力の断片が伝わっていることを願います。この国の歴史と文化が詰まった料理を、ぜひ体感していただきたいです。
同じ形態の素食のお店は街にいっぱいありますが、私がぜひおすすめしたいのが「三来素食館」。美味しいし、活気溢れる城中市場の一角という都合のいい立地なのです。季節によっては甘くて有名な愛文マンゴーも売られていますよ。ぜひ、台湾らしい市場の散策と合わせて、楽しい朝をおすごしください。

◆三来素食館
住所:台北市中正區武昌街一段23號(西門駅徒歩約6分)
営業時間:9:00~20:00

絶品朝食⑥:魯肉飯なら絶対ここ! 朝から台北っ子でごった返す「天天利」へどうぞ

さー、ヨダレを存分に出していただきますよ! 泣く子も黙る、絶品「魯肉飯(ルーローハン)」は「天天利」で決まり。

魯肉飯は、甘辛く煮込んだ肉そぼろを煮汁ごと白飯にぶっかけた、絶対美味しい台湾人の心の古里的一品。どこかアジアンな香辛料の香りが漂うのも、いいアクセントで食欲をそそるんです。

天天利のこれは、味が濃いめで具材たっぷり、丼全体のバランスがおそろしくいいから、一瞬でペロリでしょうね! 実は、言いにくいのですが、わたしはあまり米に興味がない。魯肉飯も、具材を味わって白飯は残すことがほとんどですが、天天利のバランスはどうよ。白飯との相性が抜群すぎて、完食しましたね。濃いからではないのです、それなら他の野菜で薄めるのが常ですから。とにかく、米との相性が最高にいい! 

それから、サイズが選べるのもにくいところ。大人のお茶碗サイズの小25元(約93円)。一回り大きい丼サイズが大45元(約167円)です、安いっ。
また、10元プラスして目玉焼きを肉そぼろの上にのせるも美味しいですよ。味がまろやかで優しくなります。
それから「蚵仔煎(オアチェン)」もお忘れなく! 台湾の名物料理的存在のひとつでもある、牡蠣がたっぷり入った、のび〜るオムレツです。

焼きたて熱々のジューシィな牡蠣が、片栗粉効果でプルンと伸びる卵生地と合わさった食感よ! 独特な甘辛いソースと合わさった味の立体感よ! 
驚くほどチンゲンサイの詰まった、35元(日本円で約130円)のあっさり青菜湯と一緒にぜひどうぞ。
店先では、じゃんじゃん料理をしてますよ。これは大根餅を焼きつつ蚵仔煎(オアチェン)を作り始めたところ。

まずは牡蠣を焼いて、その上に片栗粉の生地をかけ、それから卵を加え、シャキシャキ野菜も足していく。それが大まかな手順です。手際よくどんどこ仕上がっていく様子には、思わず見入ってしまいます。
店先で見てから店内で味わって、食後におさらい観察して。忙しく焼きながらもノリよく写真に収まってくれるホスピタリティーにも大感動なのでした。
店内の雰囲気は、生粋の台湾食堂風情。しかもいつでも満員! ほとんどが台湾の人で、市民の味覚ここにあり、とすら感じられるのも醍醐味です。とはいえ、みんな食べることにのみ熱心で、ここでゆっくり時間を使う人はいません。なので並んでいてもすぐに入れますよ。

ここは台湾の原宿、西門町のショッピングエリア真っ只中。最善最高のエネルギーチャージをしたらすぐ町に繰り出せるという、都合すらいいお店なのですよ。

◆天天利
住所:台北市漢中街32巷1号(西門駅から徒歩約4分)
営業時間:9:00〜22:30

絶品朝食⑦:ピーナッツスープってなんだ? 「茂豐花生湯」で、とろける芋団子を意外なコンビでどうぞ

一瞬よくわからないでしょう、一体何者? これまた台湾独特、言ってみれば、小豆の代わりにピーナッツで作ったお汁粉みたいな感じ。日本ではなかなかお目にかかれない逸品ですよ。
ここは昔ながらの地区、漢方薬で有名な迪化街にある「茂豐花生湯」というお店。店先では、大きなお鍋を使って大量のピーナッツ汁粉を作ってます! この量がみんなの胃袋に収まっていくとは……支持されている味なのですねぇ。
ニコニコのお母さんに「花生総合圓」(70元。日本円で約260円)を注文。
白玉と芋から作ったお団子を温め丼に入れ、その上からピーナッツのスープをたっぷりかけてくれました。
まずはスープをすすってみようかな……とろっとろ。おいしすぎてちょっとびっくり。ピーナッツ味はバッチリ濃厚、甘さほんのり、食感もほどほどに残っていてお見事です。それに、お団子たちの柔らかさ加減よ。唇で切れてしまいそうな柔らかさ。ベッタリしていない、純度の高い柔らかさ。感動です。

これは、3月の涼しい日に食べましたが、その時はホカホカ温かく仕上げられていました。体中がホッとするのを感じましたよ。

右の写真のお汁粉は、5月の暑い日。お団子だけ温めて、スープは冷たい状態で仕上げた紅豆版のお汁粉。やっぱり甘さ控えめで、ホクホク感もたっぷりで、上品な味でした。お見事です!
丼にたっぷりのお汁粉とお団子は食べごたえがあって、朝食にももってこい。きっと食感と同じ、優しいほっこりした気分で一日が始められるでしょう。

これらのお汁粉に、中華揚げパンの油条を加えて食べる人も多いですよ。個人的にはない方が好きですが(笑)、現地流に挑戦してみるのも楽しいですね。

◆茂豐花生湯
住所:台北市大同區迪化街一段21號(北門駅から徒歩約9分)
営業時間:8:00〜18:00

おわりに

台湾ならではのバラエティーに富んだ朝食は、なんならハシゴしてもいいくらい、興味津々なメニューがいっぱいです。きっと特別な旅の一日をぐっと盛り上げてくれますよ。より充実した旅の日々になりますように。


◆とまこ
明治大学在学中にバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)、「世界の国で美しくなる!」(幻冬舎)など多数。

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