おいしいものが溢れるグルメの宝庫、北海道・札幌。札幌観光に訪れたら、やっぱりご当地グルメの代表格、味噌ラーメンを味わってみたいものですよね。札幌は、ラーメンの実力店が集う激戦区。そこで人気なのが、あちこち巡ることなく美味しい札幌ラーメンに出会える「元祖さっぽろラーメン横丁」です。その一角に2016年オープンした注目店が、味噌ラーメン専門の「味噌専門 倍煎舎」。旅の思い出になる忘れられない一杯に巡り合えるはずです。
文/小林優子
「元祖さっぽろラーメン横丁」で人気を博す期待の新鋭
そこで、観光客の多くが美味しいラーメンを目当てに訪れるのが、1951年から札幌の名物横丁として親しまれる「元祖さっぽろラーメン横丁」です。すすきのの中心部にある昭和の雰囲気漂う横丁に、札幌ラーメンの名店17店が軒を連ねる大人気スポット。
午前11時に開店し、平日は深夜3時ごろまで営業しているのも魅力です。常連客が通い詰める老舗ラーメン店が多い中で、新鋭にも関わらず健闘しているのが横丁の中央付近に2016年10月に誕生した「味噌専門 倍煎舎」。オープン以来、評判はうなぎのぼり。カウンター7席ほどの小ぢんまりした店なので、多少並ぶことは覚悟をしたほうがよさそうです。
味噌ラーメン一筋の「味噌専門 倍煎舎」
「味噌専門 倍煎舎」は、その名の通り味噌ラーメン一本で勝負する専門店。メニューは、看板の「香煎味噌らーめん(800円)」をはじめ、「香煎魚介味噌らーめん(850円)」、「香煎辛味噌らーめん(850円)」の3種類あり、それぞれにトッピングのチャーシューを増やしたチャーシュー麺を用意。
スープは、鶏ガラと豚骨を長時間じっくり煮込んで旨味を抽出したダブル白湯がベース。さらに、肉汁のコクやタマネギの甘味、焦がしニンニクの香りを合わせたスープは、2種の白味噌をブレンドした香ばしい味噌ダレと好相性で、奥行きの深い濃厚な味わい。コクのあるスープに中太ちぢれ麺がよく絡みます。とろとろのチャーシュー、味付け半熟玉子、柔らかなメンマなど、手間を惜しまず仕上げるトッピングのおいしさにもこだわりが現れています。
魚介系も人気。香ばしい味噌の香りとコクが生きる至極の一杯
「味噌専門 倍煎舎」一番のおすすめは、看板の「香煎味噌らーめん」ですが、実は、それと人気を二分するメニューが「香煎魚介味噌らーめん」です。札幌の地元リピーターは「香煎魚介味噌らーめん」を注文する人が多いのだとか。こちらは、基本となる鶏ガラと豚骨の白濁したWスープに、魚介の旨みを加えてさらに深みを増したクセになる味わい。海苔の上に置かれた秘伝の魚粉は、味噌味のスープに溶かすと、なお一層魚介の旨みが広がります。
ラーメンと共にビールも飲める! サイドメニューもチェック
「元祖さっぽろラーメン横丁」に軒を連ねるラーメン店は、日曜日は24時まで、それ以外の日はなんと、深夜3時まで営業しています。深夜営業の「味噌専門 倍煎舎」では、ラーメンと一緒に気軽にビールを楽しめるのもうれしい限り。サイドメニューには、ラーメン店定番の焼き餃子ではなく、珍しい「水餃子(300円)」をそろえ、そのジューシーな味わいは酒のつまみとしても好評です。札幌を訪れた観光客に人気なのは、北海道名物の「ミニいくら丼(400円)」。北海道産のふっくらご飯の上にのった、口の中ではじけるいくらがたまりません。
ランチとしてはもちろん、夕飯のラーメンと一緒にちょっとお酒をたしなんだり、飲んだ後の〆の一杯を楽しむ店としても最適ですね。
有名店がひしめく札幌で本場の人気味噌ラーメンを味わう贅沢。北海道旅行のいい思い出になりますね。
◆味噌専門 倍煎舎
住所:北海道札幌市中央区南5条西3丁目6N グランデビル1F 元祖さっぽろラーメン横丁内
電話:011-206-7113
営業時間:11:00~翌3:00、日曜11:00~24:00
休み:無休
席数:7席
アクセス:市営地下鉄南北線すすきの駅より徒歩3分
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