台湾最南端の人気リゾート地・墾丁。趣向を凝らしたホテルや民宿が続々と登場、宿選びの楽しみも増す一方です。この地の新たな選択肢として注目なのが、屏東車城鄉の港に2021年12月にオープンした「墾丁長灘休閒飯店」。白い壁に青を効かせた配色が目を引く外観は、リゾート感満点。ロングビーチに近い立地も高いアドバンテージに。ファミリー層の受け入れ態勢も万全です。
のんびりとカニが歩く砂浜からほど近い立地に建つ「墾丁長灘休閒飯店」。目の前に広がる青い海では、豊かな生態観察はもちろんのこと、水陸双方のあらゆる種類のビーチアクティビティが楽しめます。ぼんやり港口を眺めるもよし、空を華やかに彩る夕陽を鑑賞するもよし。夜になると、のどかな漁村ならではの静寂が広がります。ホテル前の港には、ガラス張りの建物が目印の「看海美術館」があり、現在「落山風藝術季」を開催中。このイベントは、恆春半島の冬の風物詩ともなっているアートフェスティバルで、2022年3月末までの期間中は、美術館内と海岸に18の大型のオブジェが並びます。
期間中は「墾丁長灘休閒飯店」でも、魅力的な画像を毎日上映しています。執行長の蔡承憲氏は「このようにホテルに新しい命を吹き込むことで、恆春半島の景観に変化を与えるとともに、昼夜を通して美しいものに触れる体験をゲストの皆さんと分かち合えればと思っています」と語ります。
ホテルの客室は、6タイプ全196室。タイプごとに「愛情海」「迷戀海灣」「戀戀長灘スイート」といったロマンティックなルーム名が付けられています。客室内は、外観の配色と同様に鮮やかなブルーを効果的に配したインテリア、木目を生かした暖かみのある内装で、居心地のよい空間を演出。なんと全室ともオーシャンビューで、独立したバルコニーつきの部屋も。白と青のモザイクタイル張りの浴槽には、パリをイメージさせるバス用品が用意されていて、地中海のリゾート気分を楽しめます。また、厳選されたベッドマットは、硬さと柔らかさが絶妙で、ゲストを安眠へといざないます。
パブリックスペースで特筆すべきは、キッズを歓迎する数々の設備。1Fの中庭にはゴーカートのコースがあり、ドリフトに挑みながらの高速走行が体験できます。ここにはまた、キッズ専用の水遊び場も用意されています。
地下1階は、700㎡以上もの大規模室内遊戯場となっていて、トランポリン、ボールプール、滑り台、メリーゴーランドなどの遊具がズラリ。パワーを持て余したキッズたちも大満足のダイナミックな遊びが楽しめます。蔡執行長は「ここは恆春半島最大の室内児童遊戯場です。子どもたちが遊ぶだけでなく、親子で取り組めるDIYクラスも用意しているんですよ」と、設備の充実ぶりに自信を見せます。
大人の皆さんは、ドライ&ミストサウナ、冷水槽を完備した1階のサウナルームへ。これほどのサウナ施設は墾丁では珍しく、サウナ好きはもちろん、そうでない人もぜひ足を運びたいもの。体の芯からのリフレッシュが叶うこと間違いなしです。
室内設備と同様、そのこだわりは飲食にも。1階の「海遇餐廳」は、藍色のタイル張りの壁面とターコイズブルーの椅子の色使いが印象的なレストラン。朝と夜には中華&西洋料理のビュッフェと大皿料理、お昼には軽食を提供しています。シェフの邱楷復氏による数々の創作料理は、地元産の食材を使い、控えめな味つけをすることで新鮮な素材のうまみを引き出した自信作。例えば、車城特産の玉ねぎと大根を煮込んだ牛肉麺、東港のサクラエビをたっぷり使ったチャーハン、後灣の塩づけ豆腐。さらには、ドラゴンフルーツをリゾットに変身させるという意欲作も。また、朝食タイムには、キッズがジャムで塗り絵を楽しめる造形パンを並べる予定もあるそう。寝ぼけまなこのキッズも夢中になること請け合いです。
2階にはカフェ「戲陽咖啡藝廊」。こちらでは、美しい海と地元の芸術家の作品を眺めながらのアフタヌーンティーが楽しめます。おすすめは、チョコレートのミラーケーキ、シンガポールのスイーツ・パンダンケーキ。同じく2階には、各種ミーティングや小規模パーティ会場として利用できる多目的ホールも。「墾丁長灘休閒飯店」は、車城の海口エリアでの食事や集会の第一選択となるホテルといえそうです。
◆墾丁長灘休閒飯店
住所:屏東縣車城鄉海口路6之5號
電話:+886-8-882-2666