【全国】ノスタルジックな町並み10選その0

【全国】ノスタルジックな町並み10選

2020-06-22
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次の旅先候補に、宿場町や港町など歴史ある町並みはいかがですか? 全国10エリアから、まるでタイムスリップしたような気分が味わえるノスタルジックな町並みをご紹介します。レトロな雰囲気がかわいらしく、フォトスポットになっているところも。それぞれの町の成り立ちを知れば、散策するのがもっと楽しくなりますよ。

text:YUKARI SHIMIZU(RUNS)

【北海道】檜材とニシン漁で発展した港町 いにしえ街道

【北海道】檜材とニシン漁で発展した港町 いにしえ街道
北海道のなかでも最も早く開港した港町のひとつである江差町は、17世紀以降、日本海航路の北前船の往来を基盤に、檜材とニシン漁、ニシン取引により繁栄した町です。その核となる旧国道沿いの地区「いにしえ街道」には、檜材やニシン取引に関連した問屋や土蔵、妻入形式や土蔵造りの民家など歴史的建造物が今も多く残され、昔ながらの雰囲気を醸し出しています。現在では「歴史を生かすまちづくり事業」として、建造物の整備や電線地中化、道路の拡張整備などがされ、地域の利便性にも配慮しながら、町の保全・整備がされています。

◆いにしえ街道
住所:北海道檜山郡江差町中歌町~津花町
問い合わせ:0139-52-6716(江差町役場追分観光課)

【山形県】参勤交代で賑わった時代の面影残る 楢下宿

【山形県】参勤交代で賑わった時代の面影残る 楢下宿
羽州街道の宿場町である楢下宿。江戸時代の参勤交代の際には、新庄藩や庄内藩など、日本海側の13藩がこの宿場町を利用したといわれています。茅葺き屋根の古民家や金山川に架かる石造りの眼鏡橋など、自然な形で残されているのが特徴です。特に古民家は、築200年を超える大黒屋をはじめ、庄内藩が脇本陣としていた庄内屋、現在は資料館となっている滝沢屋(旧丹野家住宅)など、5軒が現存しています。

◆楢下宿
住所:山形県上山市楢下
営業時間:9:00~16:45(建物内見学すべて共通)
定休日:水曜日、年末年始
料金:無料、「滝沢屋」のみ220円
問い合わせ:023-672-0839(上山市観光物産協会)

【群馬県】桐生織の産地に残る商家の町並み 桐生新町

【群馬県】桐生織の産地に残る商家の町並み 桐生新町
約400年前、近代初頭に徳川家康の命により、天満宮を起点に町立てされた桐生新町。江戸末期から昭和初期にかけて建築された織物業に関連したノコギリ屋根工場や町家、蔵などがあり、歴史的建造物群保存地区に選定されました。

◆桐生新町
住所:群馬県桐生市本町
問い合わせ:0277-46-1111(桐生観交流課)

【長野県】信州上田の古き良き城下町 旧北国街道 柳町通り

【長野県】信州上田の古き良き城下町 旧北国街道 柳町通り
上田城から徒歩約15分の場所にある柳町。石畳や長屋が軒を連ねる町で、真田氏による城下形成以来続く長い伝統を誇ります。かつては参勤交代や、佐渡金山からの金の通路でもありました。高低差が少なく軒高が揃った2階建て平入りの町家が並び、所どころに“袖うだつ”が見られます。現在は町の趣はそのままに、ベーカリーや酒蔵、蕎麦店などが並びます。

◆旧北国街道 柳町通り
住所:長野県上田市中央4丁目付近
問い合わせ:0268-71-6074(信州上田観光協会)

【岐阜県】日本家屋が立ち並ぶかつての問屋街 川原町

川原町は、長良橋から西へ続く「湊町・玉井町・元浜町」の町並みの通称。織田信長の時代から商人が行き交う港町で、江戸時代には奥美濃からの木材や美濃和紙を扱う問屋町として栄えてきました。格子戸のある古い町並みが今も残されており、食事処やカフェ、ギャラリーなどに再生された町家が多く並びます。電線地中化もされており、古い町並みを生かした町づくりが行われています。

◆川原町
住所:岐阜県岐阜市湊町・玉井町・元浜町界隈
問い合わせ:058-266-5588(岐阜観光コンベンション協会)

【石川県】芸妓の歩く石畳と出格子の町家 ひがし茶屋街

金沢を代表する茶屋街のひとつで、美しい出格子と石畳が続く古い町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。ひがし茶屋街は文政3(1820)年、12代藩主・前田斉広の頃に整備され、江戸時代の茶屋街としての名残を感じさせます。現在も茶屋街創設時から明治初期に建築された茶屋様式の町家が多く残されており、建物の良さはそのままに、和菓子店や雑貨店、カフェなどにリノベーションされています。

◆ひがし茶屋街
住所:石川県金沢市東山
問い合わせ:076-232-5555(金沢市観光協会)

【京都府】独自の伝統息づく水上の町 伊根の舟屋の町並み

舟屋とは、伊根町の伊根湾沿いに立ち並ぶ民家で、舟の収納庫の上に住居を備えたこの地区特有の伝統的建造物。江戸時代中期頃から存在しているとされ、2000年の時点で238棟が現存しています。かつては草葺でしたが、明治頃から切妻屋根に変わっていきました。絶好の漁場だった伊根湾の漁業の歴史は古く、宮津藩にブリを年貢として納めていたという記録も。また、重要伝統的建造物群保護地区としても選定されています。

◆伊根の舟屋の町並み
住所:京都府与謝郡伊根町
問い合わせ:0772-32-0277(伊根町観光協会)

【島根県】世界に知られた銀山とともに栄えた町 大森のまち並み

戦国時代に本格的な採掘が始まり、ヨーロッパまでその名を知られた石見銀山の鉱山町として発展した大森地区。江戸時代の武家屋敷や代官所跡、石見銀山で栄えた豪商・熊谷家住宅など、歴史的な建造物や文化財が今も当時の面影を残します。その景観を壊さないよう、自動販売機を木製枠で囲むなどの工夫も。近年では、古民家の趣を残しつつ目新しさも取り入れたショップやカフェなどもあり、レトロさを活かした町づくりが行われています。

◆大森のまち並み
住所:島根県大田市大森町
問い合わせ:0854-88-9950((一社)大田市観光協会)

【香川県】赤壁が印象的なレトロな港町 引田のまち並み

東かがわ市引田は播磨灘に面する港町。引田港の北側にある城山によって風が遮られ、そのため天然の良港“風待ちの港”として栄えてきました。醤油製造で栄えていた江戸時代の古いまち並みは、大きな商家や赤壁の醤油醸造所、入り組んだ路地など、江戸時代から昭和初期にかけての古建築が多く現存し、アンティークな趣が漂います。特に松の下・中の丁付近には引田御三家といわれる旧庄屋の日下家、醤油業の岡田家(かめびし)、酒・醤油業の佐野家(旧井筒屋)の家屋敷が軒を連ねています。

◆引田のまち並み
住所:香川県東かがわ市引田
問い合わせ:0879-26-1276(東かがわ市地域創生課)

【沖縄県】陶器を作り続ける歴史ある通り 壺屋やちむん通り

「やちむん」とは沖縄の方言で焼き物のこと。1682(天和元)年に当時の琉球王府により、那覇周辺に散らばっていた陶工を集めて作られた陶土の町です。また、第二次世界大戦後、復興のための資材を作る目的から、真っ先に接収を解かれた場所でもあり、戦後沖縄の復興の中心でもありました。琉球王朝時代には王府で使用する陶器や骨壷、泡盛の瓶などを、戦争中は陶製の兵器、戦後は復興資材の瓦や日常品を作成してきました。近年ではシーサーやみやげ物を作るなど、生産品は変わるものの、一貫して陶土の町であり続けています。

◆壺屋やちむん通り
住所:沖縄県那覇市壺屋1丁目
問い合わせ:098-862-1442((一社)那覇市観光協会)

おわりに

いかがだったでしょうか? 全国10エリアからノスタルジックな町並みを紹介しました。めまぐるしく状況が変わる毎日ですが、たまには昔から変わらない景色を眺め、歴史に思いを馳せて、のんびりと町歩きの旅をしてみませんか。きっと日々の疲れをリフレッシュできますよ。

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