圧巻の一本桜から桜の並木道まで。東北の春の「見るべき名所」を厳選

秋田県仙北市は、みちのくの小京都として有名です。そんな仙北市内には、佐竹藩の城下町として続く角館の武家屋敷を淡いピンク色に染める様に美しいシダレザクラが咲き誇ります。

この桜は、今から約350年前に佐竹北家二代義明の正室が京都から輿入れする際に持参した3本の桜の苗木が始まりだと言われています。現在では、歴史情緒あふれる武家屋敷通りに降り注ぐようにシダレザクラが咲き誇り、約400本ある桜のうち162本は国指定の天然記念物になっています。中には樹齢300年以上ともいわれている桜も！
美しい枝垂れ桜が彩る街を歩いてみる、心洗われる旅に出かけてみてはいかがでしょうか？


◆角館のシダレザクラ
住所：秋田県仙北市角館町表町下丁
電話番号：0187-43-3352
営業時間：桜のライトアップが日没～22:30の間に開催予定
桜の見頃：4月中旬～5月上旬

白石川堤の並木道では、残雪が残る蔵王連峰を背景に、淡いピンク色の桜が1200本以上並ぶ圧巻の光景が広がります。大河原街から柴田町にかけて、約8kmもの距離を桜が彩るんです。1200本ある桜の内、3分の1は樹齢80年を越えており、ソメイヨシノをはじめとして、ヤエザクラやセンダイヨシノなど桜が咲き競います。毎年「おおがわら桜まつり」が開催され、お花見屋形船も運行。往復約2.3kmを20分かけて、船の上から優雅にお花見ができますよ。


◆白石川堤一目千本桜
住所：宮城県柴田郡大河原町大谷
電話番号：0224-53-2659(大河原町商工観光課)
営業時間：ライトアップ時間18:00～22:00予定(おおがわら桜まつり期間中)
桜の見頃：4月上旬～4月中旬

日本三大さくらの1つに選ばれている「三春滝桜」。福島県田村郡三春町にあるベニシダレザクラで、国の天然記念物に指定されており、「三春の滝桜」や「滝桜」とも呼ばれています。
三春滝桜の樹齢は推定1000年を越えるとされており、日本のいたるところに子孫樹や姉妹樹があります。
呼び名の通り滝のようにふりそそぐ桜は、夜にはライトアップされて、神秘的な姿を見せてくれます。また、街の至るところで見られるシダレザクラは、三春滝桜の子孫といわれているため、合わせて鑑賞するのがおすすめですよ。


◆三春滝桜
住所：福島県三春町大字滝字桜久保地内
電話番号：0247-62-3690(みはる観光協会)
営業時間：6:00～18:00※ライトアップ時間は18:00～21:00予定
桜の見頃：4月中旬～4月下旬
観桜料：300円

「小岩井農場」の孤高の1本桜もおすすめしたい名所のひとつ・園内には桜並木などもありますが、こちらの孤高の1本桜は後ろにそびえる岩手山と相まって、とても美しい絶景を生み出しています。
何もさえぎるものがなく、雄大な岩手山をバックに新緑芽吹く牧草地にどっしりと咲く孤高の桜は何とも言えない感動を覚えるはずです。

◆小岩井農場
住所：岩手県雫石町丸谷地36-1（小岩井農場内）
電話番号：019-692-4321（小岩井農場まきば園）
営業時間：～3月16日は9:00～16:30（食堂と売店のみ営業）、3月18日～4月20日は9:00～16:30、4月21日～9月30日は9:00～17:30
定休日：3月17日
桜の見頃：4月下旬～5月上旬