レモン栽培で有名な広島県の尾道市瀬戸田町は、瀬戸内海に浮かぶ人口約9,300人の生口島にあります。島の約半分が斜面になっているため、日当たりがよく、柑橘栽培が盛ん。レモンは日本随一の生産量を誇ります。そんな名産レモンを使った魅力あふれる返礼品が、尾道市のふるさと納税には盛りだくさん! その一部をご紹介します。
Text:小林優子
低農薬栽培の国産レモントップブランド
尾道市瀬戸田町でレモン栽培が始まったのは、今から100年以上遡った明治時代だと言われています。瀬戸田町の垂水地区一帯でレモン栽培ブームが起こり、昭和38(1963)年には、生産量約900トンを誇る日本一のレモン産地として名を上げました。島の南側斜面の一部は“レモン谷”と呼ばれ、国産レモンのトップブランドとしての自信と誇りを持って、全国に出荷しています。
瀬戸田町のレモン農家が目指したのは、低農薬栽培。防腐剤やワックスを使っていないので、皮ごと食べることができる安全性の高さも一目置かれる理由の一つです。
また、瀬戸田のレモンは、向寒の10~12月にかけた時季は鮮やかなグリーン色、年末ごろから徐々に黄色に色づいていきます。グリーンレモンは、清涼感のある香りがまさに若々しく、イエローレモンは、ジューシーな果汁が魅力です。時季ごとに異なる味わいを楽しみたいですね。
地元出身のパティシエが作る絶品レモンケーキ
瀬戸田町は国産レモン日本一の産地です。柑橘栽培に適した温暖な生口島で100年以上受け継がれてきたレモン栽培。それに、瀬戸田生まれのパティシエによる、神戸で学んだケーキ作りの技術が加わり、作り手の思いが重なり合い生まれたのが銘菓「瀬戸田レモンケーキ 島ごころ」です。お土産にもぴったりの焼き菓子で、年間100万個を製造する大人気商品です。
従来のレモンケーキは、果汁を生地に練り込み、ホワイトチョコでコーティングされていますが、卓越した腕を持つパティシエが目指したのはレモンの酸味ではなく、香りを楽しむレモンケーキでした。レモンという素材を知り尽くした地元出身のパティシエだからこそ作り出せた、瀬戸田ならではのスイーツです。
体も喜ぶ! 贅沢なレモン果汁ドリンク
生口島で採れた新鮮なレモンをたっぷり使った、レモン果汁100%のドリンク「40コのれもん」も人気名産品の一つ。
炭酸と合わせればレモンスカッシュに、牛乳と合わせて飲むレモンヨーグルト、焼酎と合わせてレモン焼酎……と、さまざまなドリンクで割って、おいしく楽しめます! 希少な国産レモン40個をぎゅっと絞った贅沢な濃縮果汁は、まさにホンモノを感じさせる果実感。レモンは疲労回復や血液サラサラ作用など、身体に嬉しい成分が含まれると言われるので、毎日飲んでリフレッシュしたいものです。
やみつきになるレモン風味のイカ天
「さっぱり味なのに、なんだかやみつきになる……」。そんな口コミが広がる「イカ天瀬戸内れもん味」は、瀬戸内ブランド認定商品です。サクサクのひとくちサイズのイカ天に、瀬戸内産のさわやかなレモンの酸味をプラスしたレモン風味のイカ天。100%植物油で上げた、サクサク軽い食感に、ついつい手が止まらなくなってしまいます。