とびっきりの台湾朝食なら高雄へ!台湾モーニング本の著者とまこが脱力しに行くお店4選【連載12回目】その0

とびっきりの台湾朝食なら高雄へ!台湾モーニング本の著者とまこが脱力しに行くお店4選【連載12回目】

2017-09-09
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台湾の南の都会・高雄には、生活に寄り添う朝食スポットがいっぱいです。店内がかわいかったり、ゴージャスだったり、それでも敷居の高さを感じないのがいいところ。そんな高雄のお店を、台湾モーニング本をかいたとまこが4つ紹介します。親しみやすい空気感の朝食スポットで、台北とは一味違う朝を満喫してみてください。

Text&Photo:とまこ

プルルンが止まらない! 絶妙食感の抹茶クリームパンケーキ

プルルンが止まらない! 絶妙食感の抹茶クリームパンケーキ
高雄に行くなら一二三亭を外したらもったいない! ここの抹茶小豆のパンケーキ(180元=約670円※メニューは日本語)は美味しすぎるんです。
ナイフを入れると、フワンとしたいい手応え。フォークにパンケーキとトッピングを全部のせして一口をいただくと、生地はしっとり、抹茶のカスタードクリームはほろ苦くってプルルンプルルン。小豆はポクポクして甘さ控えめ、なんだかホッとする味だなぁ。それらを、こっくりした抹茶アイスが包み込んで一体化……。要素は多いのに、全体は「品」でまとまっているのがお見事です。
とびっきりの台湾朝食なら高雄へ!台湾モーニング本の著者とまこが脱力しに行くお店4選【連載12回目】その2
抹茶カフェラッテ(140元=約480円)も面白い見た目でしょ。下の層から、抹茶、ミルク、コーヒー、スチームミルク。全体の味はほろ苦い抹茶ミルクで、舌に残るのは抹茶風味、鼻に残るのはコーヒーの香りって不思議だな。
とびっきりの台湾朝食なら高雄へ!台湾モーニング本の著者とまこが脱力しに行くお店4選【連載12回目】その3
ここは日本統治時代の料亭を使った大正ロマン風味の空間で、趣もおしゃれ感もたっぷり、無限のゆったり気分を味わえます。絶対オススメ、ぜひどうぞ。


◆書店喫茶一二三亭
住所:高雄市鼓山區鼓元街4號2樓
営業時間:10:00~18:00

創業1954年、地元の人に愛されまくって早朝から大行列! それでも食べたい驚異の肉まん

創業1954年、地元の人に愛されまくって早朝から大行列! それでも食べたい驚異の肉まん
手にこぼしてアチーッてなるほどの肉汁! この肉汁で肉まん「湯包」(18元=約70円)だなんてビックリだよ。肉餡のコクもぎっしり具合もワンダホー! この興奮はここでしか味わえないですよ、行列に並んででも食べる価値は特大です。
とはいえ、みんなチャッチャと食べて帰るから、どんどん席が空いて助かるなぁ。仕事前に朝食をとりに来る地元の人が多いみたい。地域に愛されている証ですね。
台湾の昔ながらの朝食メニュー「蛋餅(ダンピン)」(20元=約70円)も、もっちもち、むちむちでたまりません。ここの蛋餅の作りは珍しく、クレープを玉子焼きで巻いています。普通は逆で、玉子焼きをクレープで巻くんです。微妙な違いをお試しあれ。


◆興隆居
住所:高雄市前金區六合二路186號
営業時間:5:00~11:00

川の目の前にフランス名家の御殿が!? 姫気分でソファにもたれる非日常空間

「首席」どーん! こんな看板見ちゃったら、気になって入るしかありませんよね(笑)。一歩踏み入れると、なんてこったいお店の外観とは別世界! 歴史的なフランス御殿ばりの作りに目がまん丸になります。
窓だらけの広間に、大きな絵画のある階段に、川と緑が窓に光る優雅なソファの個室。す、座っていいんですか、庶民ですが。
運ばれてきた「首席咖啡」(160元=約590円)をいただいてのけぞる。美味しい! マスターは高雄の珈琲界の重鎮で、ワッフル「水果鬆餅」(元190=約700円)を焼いてくれたシェフは元大使公邸で腕をふるっていた方、オーナーは目の前の玉皇宮というお寺の方なんだそう。どこからとってもゴージャスな咖啡館で、非日常気分満点なのでした。


◆首席咖啡
住所:高雄市前金區河南二路168號
営業時間:10:00~22:30

丁寧なハンドドリップと、風の吹き抜ける空間。光溢れる「ほっ」とできるスポット

さすがハンドドリップ、と素直に思う、うっとり香るコーヒーの専門店(豆により120元〜=約440円〜)。繊細な味わいをくっきりと感じとることができるような落ち着いた空間です。
店舗はこじんまりしていて、窓がいっぱい。光と風が存分に入ってきます。壁の色合いとちょっとしたインテリアがセンス良く軽やかにまとまっていて、通りすがりのはずの自分が、なんともなじんでいるのが不思議。家でコーヒータイムしているみたい。うん、周りのお客さんみんなが長居してるの、よーくわかるな。
頼んだワッフル「鬆餅」(40元〜=約150円〜)も大正解。表面はカリッカリ! 中はしっとりで、黄金バランスの食感。ひんやりアイスがほかほかワッフルに溶けて絡むのもたまらないですよね。
都会の真ん中に、爽やかな風が吹き抜ける、「ほっ」とできるスポット見つけた。穏やかで、やさしい気持ちが生まれる場所ですよ。

◆真心豆行
住所:高雄市新興區洛陽街38號
営業時間:9:00~18:00(月~金)
10:00~18:00(日)

おわりに

高雄は都会だけど気取った雰囲気ではないのがいいところ。どんなお店でもきっとゆるゆる脱力できるよ。お楽しみに!


◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド」(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!」(幻冬舎)など既刊11冊。2017年9月20日には新刊『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)発売。

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