【台湾情報】国際色豊かな品揃え。台北のパンの名店の季節限定商品は、おみやげにも最適！

ときは夜明け前の４時半。創始者のMichael氏自ら小麦粉をこね、仕込みを始めることから「Bonjour朋廚烘焙坊」の朝は始まります。彼のモノづくりへの真摯な姿勢は、東京製菓学校時代に触れた、日本人の職人気質の影響なのだそう。日本でパン作りの基礎を学んだ後、フランス、スイスでの修行を経て、台湾で自らの店を持つに至ったMichael氏。特にフランスパンには並々ならぬこだわりがあり、ショップには、毎日40種類以上ものフランスパンが並び、ヘルシーで“噛み締めるほど幸せ”なパンを街の人々に届けています。

人々がパンを頬張るときの幸せそうな表情を思い浮かべて作られる「Bonjour朋廚烘焙坊」のパン。季節商品となれば思いはひとしお、オーナーの小麦粉をこねる手に、一層力が入ります。

クリスマス時期の限定品は、異国情緒いっぱい。例えば、このお店の人気商品であるドライフルーツ入りのイタリアの菓子パン・パネトーネもクリスマスパッケージで登場します。パネトーネは、伝統製法にのっとり、まず３日間かけて酵母を増殖させ、５種類のパン種を作ります。そこへ香り高い白ワインに浸してフルーティーさを引き出したドライフルーツをブラス。天然酵母とワイン漬けしたドライフルーツは、パンの劣化を遅らせる作用があるほか、焼き上げた後にしばらく置くことで、再び熟成しはじめ、ワインの魅惑的な馨しさが一段と高まるのだそう。
「シャンパンや白ワインと一緒にいだたくと、より華やかな味わいを楽しめます」とはMichael氏からのアドバイス。

ドイツのシュトレンは、白い産着で包まれたイエス・キリストを模しているといわれる菓子パンです。酵母入りの生地には、干しぶどう、オレンジピール、レモンピール、さくらんぼの酒漬け、スライスアーモンド、クルミが練り込まれ、トンネル型に整えてオーブンへ。焼き上がったパンに溶かしバターを塗り、粉砂糖をふんだんに振りかけて雪化粧したら完成です。日が経つにつれ、果実の風味がパンに移り、味わいが深まる性質があり、クリスマスをカウントダウンしながら、味の変化を楽しむという、ストーリー性のある一品です。

フランスのブッシュ・ド・ノエルは、丸太をイメージしたクリスマスケーキ。ココアクリームたっぷりの幹の内側は、アプリコットジャム入りのチョコレートケーキ。イチゴで作ったサンタの飾りがクリスマス気分を盛り上げます。

クリスマスが過ぎると、街は台湾のお正月・春節を迎える準備に向かいます。ここ「Bonjour朋廚烘焙坊」では、おめでたい佇まいの限定商品が発売に。

手間隙かけて作られる自慢の「パットーネ」も春節バージョンでお目見え。カリフォルニア産ゴールデン・レーズン、台湾産のキンモクセイ、台南の東山産のリュウガン、宜蘭のキンカンなど“金”のつく縁起のよい素材を使い、新年らしさを演出。「春聯」と呼ばれるお正月飾りをつけたラッピングなので、贈り物にもぴったりです。

ミニ喜餅（餡入りパイ）は、春節を象徴する縁起物のキンカンをはじめ、トウガンやアーモンド、オレンジピールなど10種以上の自然食材で作った甘さ控えめの餡が自慢。おもちの食感を効かせた紅豆麻糬餅（あずき饅頭）、栄養満点のナッツ類をふんだんに使った焦糖堅果餅（キャラメルナッツケーキ）などの中華菓子は、春節用の化粧箱入りで購入できます。

台湾みやげとしても人気の牛軋糖（ヌガー）は、アーモンド入りのオリジナル味のほか、黒ごま、チョコレート、アールグレイ、緑茶とフレーバーは多彩。こちらも春節用のパッケージで登場します。