昔から日本人に親しまれてきた日用品が、近年若い女性から注目されています。東京の老舗が手掛ける名品にも、女子受け抜群のデザインや機能美を持った商品がたくさんあるんですよ。今回は、昔からある日用品の和雑貨を4つご紹介します。
文/Five Star Corporation
レトロ可愛いパッケージに一目ぼれ
亀の子束子1号367円
東京・谷中のへび道にある「亀の子束子 谷中店」は、明治40年から続く亀の子束子の老舗が2014年にオープンした新店舗。白を基調としたオシャレな雰囲気の店内には、サイズや用途の違うさまざまな亀の子束子をはじめ、キーホルダーやTシャツ、トートバッグなどのオリジナルグッズが盛りだくさんです。中でも看板商品は2013年にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した「亀の子束子1号」。適度な硬さで汚れをこすり取ってくれるため、洗いづらいザルの目に詰まった汚れも綺麗に落とすなど機能性に優れています。もちろん、昭和香るレトロなパッケージも若い女性や外国人観光客から好評ですよ。
◆亀の子束子 谷中店(かめのこたわし やなかてん)
住所:東京都台東区谷中2-5-14 C店舗
電話番号:03-5842-1907
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌日の火曜)
洋服ともお似合いなキュートな柄足袋
柄足袋・各種3,888円
足袋といえば着物など和服に合わせるのが一般的ですが、もっとカジュアルに着こなしたい方にオススメなのが柄足袋。女性に人気高い古典柄をはじめ、ネコやクマなどの動物をデザインしたキュートな足袋は、和服に限らずジーンズやスカートなどに合わせても素敵ですよ。こちらの柄足袋が買えるのは、明治元年に足袋店として創業した「銀座 大野屋」。歌舞伎座の向かいに店があり、歌舞伎関係者も足しげく通っているんだとか。現在は、足袋だけでなく手ぬぐいや和小物など幅広い和雑貨を販売。反物からオリジナルのYシャツを仕立ててもくれるので、足袋と合わせてコーディネートを楽しんでみては?
◆銀座 大野屋(ぎんざおおのや)
住所:東京都中央区銀座5-12-3
電話番号:03-3541-0975
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜、日曜
職人の技が光るノスタルジックな江戸箒
カシミヤブルーム(小箒)2,268円
家庭であまり見かけなくなった掃除道具・箒。実は数年前から密かなブームになっているのをご存じですか? 創業から180年以上経つ「白木屋傳兵衛」の江戸箒は、シンプルな見た目とは裏腹に、優れた実用性が魅力なんです。原料にホウキモロコシという植物を使っているそうで、コシがありつつも柔らかな履き心地。さらに、熟練の職人による見事な編み込み技術によって軽量かつバランスの良いフォルムになっているんです。特に片手で使える小箒は、家に一本置いておくと机の掃除やちょっとしたゴミを片づけるのに便利ですよ。騒音や排気がなく、電気を使わないお手軽な箒に再注目です!
◆白木屋傳兵衛(しらきやでんべえ)
住所:東京都中央区京橋3-9-8 自伝ビル1F
電話番号;0120-375-389
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜、祝日
浮世絵をあしらった夏の風物詩
豊国江戸団扇(水無月)7,000円(税抜)
暑くなるこれからの時季に欠かせない団扇。今年は趣向を凝らして、江戸の粋を感じる江戸団扇なんていかがですか?天正18(1590)年に創業した「伊場仙」は、日本橋にある団扇と扇子の老舗。江戸時代には絵師・歌川国芳や歌川広重などの版元を務めていたそうで、伊場仙のために制作された浮世絵のデザインもあるんです。取り扱っている江戸団扇は、初代・歌川豊国が描いた美しい女性の浮世絵をはじめ、古典柄やモダン柄など約25種類。持ち手や骨組が全てたった1本の竹から作られていることも特徴で、わずかな力でも風を感じられるよう横長の楕円形をしています。浴衣などの和服にピッタリな、風情たっぷりの団扇です。
◆伊場仙(いばせん)
住所:東京都中央区日本橋小舟町4-1
電話番号:03-3664-9261
営業時間:10:00~18:00、土11:00~17:00(4月~8月)
定休日:日曜、祝日