富山県南砺市で城端曳山祭り開催。 日本一豪華な山車の引き回しと庵歌に酔いしれたい!その0

富山県南砺市で城端曳山祭り開催。 日本一豪華な山車の引き回しと庵歌に酔いしれたい!

提供:富山県南砺市
富山県南西部に位置する南砺市(なんとし)の町・城端(じょうはな)は、「越中の小京都」とも呼ばれ、ノスタルジックな街並みが広がります。ここでは毎年5月4日・5日に「城端曳山祭」(じょうはなひきやままつり)が開かれ、盛り上がりは一年の中で最高潮に。毎年、全国から多くの人が訪れる、ユネスコ無形文化遺産に登録されたお祭りは必見です。気軽におでかけできる日が来るのを待ちながら、旅行計画を立ててみては?
※2020年の城端曳山祭りは中止となりました。

Text:小林智明

曳山祭を深掘りするなら「城端曳山会館」へ

曳山祭を深掘りするなら「城端曳山会館」へ
江戸時代から絹織物の産地として栄えた城端には、京の山車文化と江戸の唄文化が流れ込み、ここでしか見られない祭り、城端曳山祭を生み出しました。「城端曳山会館」では、その歴史に触れましょう。会館の広い室内には、先達の匠の技が光る傘鉾、曳山・庵屋台などが、常時展示されています。高さ約7m・重さ6トンの山車の迫力は圧巻です。

ロビーでは、曳山祭の様子を撮影したビデオが放映。笛、三味線の音色にのせて江戸端唄の流れをくむ城端独特の「庵唄」(いおりうた)や、6基の山車が連なる巡行の様子を映像で見れば、祭りの臨場感が伝わってくるはずです。

フォトジェニックな「蔵回廊の裏通り」

フォトジェニックな「蔵回廊の裏通り」
1903年頃に銀行家・野村利兵衛氏が自宅と共に建造した土蔵4棟そのものが、展示施設になっています。第2次世界大戦後に住宅は解体こそされましたが、残された土蔵群は保存・活用するために改修されました。

建物の格子戸や石畳、真っ白な白壁は、小京都らしさを醸し出しています。山車が練り歩く裏通りでは、板張りの趣ある土蔵群が存在感たっぷり。祭りの際には、風情ある街並みをバックに、きらびやかな山車が撮れるスポットです。シャッターチャンスを逃さないで!

「城端曳山祭」は山車の引き回しが醍醐味

「城端曳山祭」は山車の引き回しが醍醐味
城端曳山祭は、300年もの伝統ある行事です。精緻な彫りと塗りが施され、御神像を乗せた6台の山車が町中を練り歩く姿は、豪華かつ勇壮。 京都祇園の一力茶屋などを模した精巧な「庵屋台」(いおりやたい)が、それぞれの山車を先導し、その中では笛や三味線の音色にのせて、江戸端唄の流れをくむ城端独特の「庵唄」が唄われます。

夕刻からは提灯がともり、日中とは異なる風情を楽しめるのも魅力でしょう。また、神様を迎える6箇所の山宿が見られる宵祭りも必見です。国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている祭りを、心ゆくまで堪能してみたいですね。

善徳寺、桂湯などへ立ち寄ろう

善徳寺、桂湯などへ立ち寄ろう
古い蔵や石畳、路地や坂道の残る城端では、祭りの前にそぞろ歩きを。おすすめスポットは、開祖から540余年を経た「善徳寺」と、旧銭湯の「桂湯」です。格調高い雰囲気が漂う古刹には、浄土真宗の開祖、親鸞(しんらん)直筆の「唯信抄(ゆいしんしょう)」をはじめ、約1万点の寺宝の一部が常設展示されていています。

善徳寺門前町の景観に彩りを添える洋風意匠の建物が、銭湯として約 120 年も続いた桂湯。現在は建物を再生・活用し、クラフト小物・雑貨のギャラリーになっています。銅版を貼った外壁などがレトロで珍しいので、ぜひ訪れてみてください。

おわりに

放送作家、タレントとして活躍した故・永六輔さんは、「日本の祭りNo.12」(朝日新聞社 発行) の中で、「浅草育ちの僕が一番好きな祭りは城端曳山祭である」と執筆しています。浅草っ子も魅了したお祭りを、一度は生で見るべきです!

・南砺市観光協会
住所:富山県南砺市是安206-22
電話番号:0763-62-1201

「南砺市観光協会」公式ホームページはこちら

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