これからの季節花見客でにぎわう上野公園ですが、上野の隠れお花見スポットをご存知ですか? それは東京国立博物館。桜にちなんだ名品を展示する「博物館でお花見を」が、2019年3月12日(火)から4月7日(日)まで開催されるんです。
古の文化が香る! 桜に関連した作品
2019年3月12日(火)から4月7日(日)まで、東京国立博物館では、桜が描かれた絵画や名品などが展示されます。
花見を楽しんでいる様子を描いた江戸時代の作品「花下遊楽図屏風(かかゆうらくずびょうぶ)」や、満開の桜の下で舞楽を奉納している様子を描いた狩野永岳の「舞楽図屏風(ぶがくずびょうぶ)」、将軍や大名、公家への贈答用として作られた「色絵桜樹図皿(いろえおうじゅずさら)」、武家女性が着ていた桜の花が描かれた打ち掛け「鶸色縮緬地桜風景模様(ひわいろちりめんじさくらふうけいもよう)」、鉄を闇夜に見立てて月の光に浮かび上がる桜の花をイメージした剣の鍔「月に桜花図鐔(つきにおうかずつば)」など、歴史を感じる名品が揃っています。
本物の桜ももちろん鑑賞できます!
博物館の北側にある庭園は、池を中心として5棟の茶室があり、約10種類の桜が次々に花を咲かせる桜スポットになっています。開放期間中は池の周りにベンチを設置し、桜カフェも臨時営業するので、ベンチに座りながらゆったりと桜観賞を楽しむことができます。
3月22日(金)、23日(土)、29日(金)、30日(土)は特別に19時30分まで開放し、桜のライトアップも行われます。今年は例年よりも長い期間にわたって解放されるので、上野の隠れたお花見の名所をぜひ訪れてみてください。
◆春の庭園開放
期間:3月12日(火)~5月19日(日)
時間:10:00~16:00(ライトアップ実施日は19:30まで)
作品をもっと知りたい!そんな人におすすめの企画も
期間中は、展示されている作品についてより詳しく知ることができる企画もさまざま用意されています。
例えば「桜セミナー」では、国宝「花下遊楽図屏風」の画面構成の特色や鑑賞時のポイント解説を聞くことができるほか、桜にちなんだ作品の見どころをダイジェストで教えてもらえる「鑑賞ガイド」、江戸時代を代表する焼き物の伊万里焼きと京焼きの名品から、桜など春の花が描かれたものを紹介する「桜ギャラリートーク」など、さまざまなテーマの企画が目白押し。ぜひ興味のあるものを見つけてみてください。
春を感じるイベントもたっぷり
さらに、桜をテーマにした、春らしいイベントも盛りだくさんで用意されています。東博句会「花見で一句」では、桜の咲いた庭園や桜をモチーフにした俳句を投句ポストで募集しています。入選すれば記念品も贈呈されるので、ぜひチャレンジしてみてください。
そのほか桜をモチーフにした作品のぬりえ「春らんまん 桜ぬりえ」や、「桜の根付け」作りの体験、お茶会の体験やミニコンサートなども予定されているので、家族や友人を誘って、ちょっと変わったお花見に出かけましょう。
◆博物館でお花見を
期間:2019年3月12日(火)~4月7日(日)
開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜日は21:00まで
休館日:3月18日(月)、4月1日(月)
観覧料:一般620円
大学生410円