年末に向けて海外旅行の計画を練っている人も多いのでは?旅行プランはもちろんですが、トラベルグッズの準備は万全でしょうか。慣れない旅先でも快適に過ごしたい、でも荷物はできるだけ増やしたくない……そんな悩み解決のヒントに、日本・台湾間の路線を中心にチャイナ エアラインで客室乗務員として活躍する笠野千織さんから、旅先に持っていくと便利なグッズを教えていただきました。ぜひ次の旅行の参考にしてみてください。
お湯さえあれば気軽にティータイム「飲み物セット」
インスタントのお茶、コーヒー、味噌汁などを小さなポーチに入れて、マイボトルと一緒に持ち歩いているという笠野さん。「台湾の方は日本人と比べて飲み物をたくさん飲むんです。温かいものを好んで飲まれる方が多く、お湯は比較的簡単に手に入ります」。機内での乾燥対策など、体調管理の一環としても重宝しているようです。
いつもの香りで宿泊先でもリラックス「ルームスプレー(ルームフレグランス)」
仕事柄、宿泊先の環境はさまざま。独特の匂いや空調に寝付けないこともあるのだとか。「お気に入りの香りがあれば、いつでも寛げますし、気持ちもリラックスできますよ」
1つで2役の優秀グッズ「ビーチサンダル」
リゾート地で活躍するビーチサンダル。「宿泊先によっては客室にスリッパを完備していないこともあるので、室内履き用に持っていくこともあります。かさばらないのでいざというときに使えて便利です」。
飛行機内でも活躍する「湯たんぽ」
空調の不安定な宿泊先や機内での冷え対策に活躍するのが、持ち運べる小型の湯たんぽ。
「湯たんぽを持参いただければ、機内でもお湯をお入れできるので、気軽に声をかけてください。時差ぼけ等で眠れないときにもリラックスできますよ」。
急な食事のお誘いも大丈夫「ワンピース」
「旅先へは、動きやすくカジュアルな服装にプラスしてワンピースを持っていきます。たたんでもシワになりにくく、軽い等の素材はもちろんですが、どんな靴や上着にも合うデザインや色味も大切なポイントです」。
旅先でも体のメンテナンスやリラックスを重視して
日本・台湾間の搭乗では、次のフライトまでの半日から1日弱がフリータイム。そんな貴重な時間をどう過ごしているのか聞いてみると、体調管理やメンテナンスに最も気を使っている様子。「飲み物をこまめに取るのもそうですが、できるだけ温かいものを食べるようにしています。コンビニ等に頼らず、お店でできたての温かいものをいただいたり。台湾の食事は日本人の口に合うものが多いので、その点ストレスは感じないですね」。
他にも“見られる仕事”だからこその努力はさまざま。「制服を着ている間は常にしぐさや姿勢を意識しています。フリータイムもジムやランニング、ヨガ等で体を動かすようにし、宿泊先によってはバスタブがなくゆっくり入浴できないこともあるので、冷えやむくみ解消のためのマッサージも大切ですね」。
台湾と日本で文化の違いを感じることは?と訪ねたところ「台湾の方のほうがスピード重視なところはあるかもしれません。食事を早くいただきたい、ですとか。もちろん丁寧なサービスを希望されるお客様もいらっしゃるので、少ないコミュニケーションの中から判断し、柔軟に対応することが求められます」。顔立ちが似ている日本人と台湾人ですが、そこはさすがプロ、かなりの確率で見分けがつくといいます。「最初のお声がけはその方の母国語でするようにしています。説明が一度で済むというのもありますが、なにより安心してくださいますので」。
気さくな雰囲気ながら、プロとして積み重ねてきた習慣や気配りを感じるエピソードを教えてくださった笠野さん。メンテナンスやリラックスを重視した旅行グッズからも、その気遣いが感じられます。ぜひみなさんも普段の旅行に取り入れて、より快適な旅を目指してみてください。
次回は日本と台湾はどちらもホーム、という笠野さんに、台湾でおすすめの観光スポットを伺います!