自由気ままで、かわいらしい猫たちは、昔から私たち日本人の生活とよりそってきました。いつの時代も私たちを魅了してやまない猫ですが、空前の猫ブームの今、全国各地で猫に関連するイベントが開催されています。今回は、ゴールデンウィークの期間中に京都で開催される「いつだって猫展」をご紹介します。
いつだって猫展とは?
猫島などがあるように、猫は古くから日本人の生活をともにしてきた動物です。浮世絵に描かれたり、招き猫の像がつくられたりと、様々な芸術作品ののモチーフにもなってきました。それほど猫という存在が身近だったということがわかります。
今回ご紹介する展覧会「いつだって猫展」は、江戸時代の猫たちをピックアップし、猫たちがどのように江戸の人たちの生活にかかわってきたのかを展示。浮世絵を中心に、江戸時代の猫たちの愛らしく、ときには恐ろしく、そして自由な姿を紹介する予定となっています。
「いつだって猫展」のおすすめポイント①猫と人の関わり合いがわかる
猫は、一体どのようにして日本人の生活の中に溶け込んでいったのでしょうか?
弥生時代の中期にはすでに日本にいたとされ、奈良時代、飛鳥時代は貴族などの上流階級の人々にペットとして飼われていた稀少な動物でした。そして、時間が流れて江戸時代に入ると、より身近な動物にとなっており、魔を払うと言われたり、鼠を退治することから養蚕の縁起物として招き猫が作られるようになりました。しかし、その一方で化け猫や猫又など人を化かす猫が歌舞伎などの題材として取り上げられるようになり、様々な猫の印象が人々に広まることとなりました。
「いつだって猫展」のおすすめポイント②江戸時代の猫ブーム
江戸時代にに大きな猫ブームが到来したことをご存知でしょうか?
それは、1841~42(天保12~13)年のことで、愛猫家であった歌川国芳が火付け役となりました。様々な可愛らしい猫の姿を描いた戯画が江戸の人々の心を鷲掴みにしたのです。他にも、役者たちが猫に見立てられて描かれていたり、逆に猫たちを擬人化したものなどユニークなものもあります。
お宅の自慢の猫ちゃんを「いつだって猫展」に参加させてみませんか?
「いつだって猫展」は、~2017年6月11日までの開催が決定しています。実は、その中で「うちの猫自慢」という写真の展示も行われます。プリントした写真を持っていけば、当日券が100円引きされるほか、期間中展示スペースに掲示してもらうことができます。大切な家族である猫を周りに自慢するチャンスですよ!
◆いつだって猫展
住所:京都府京都市中京区三条高倉
電話番号:075-222-0888
開催期間:~2017年6月11日
休館日:月曜日(※5月1日は臨時開館)
料金:一般1,300円・大高生1,000円・中小生500円