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あのロゴがうまれた背景もわかる!2021年2月より「佐藤可士和展」が東京・国立新…
あのロゴがうまれた背景もわかる!2021年2月より「佐藤可士和展」が東京・国立新美術館で開催
「楽天」や「セブンイレブン」など、誰もが一度は目にしたことがある印象的なロゴ。そんな企業のロゴをはじめ、数々の有名デザインを生み出した佐藤可士和さんの展覧会「佐藤可士和展」が、2021年2月3日(水)から国立新美術館で開催されます。
日本のクリエイティブディレクターのパイオニア・佐藤可士和さん過去最大規模の個展
佐藤可士和ポートレート
国立新美術館で2021年2月3日(水)~5月10日(月)の期間に、「佐藤可士和展」が開催されます。佐藤可士和(さとうかしわ)さんは、日本を代表するクリエイティブディレクター。大手広告代理店・博報堂から独立したのち、ブランド戦略のトータルプロデューサーとして活躍しています。
クリエイティブディレクターとは、ブランドコンセプトの構築から広告まで一貫して関わり、監修する立場の人間です。佐藤さんは今まで前例がなかった分野にも精力的に進出し、その活動領域を拡大。先に欧米で広がり始めていたクリエイティブディクターという役割を、日本で広めた草分け的存在として知られています。過去最大規模となる今回の展覧会では、そんな佐藤さんの約30年に渡る活動の内容を追うことができます。
佐藤さんの原点から、普段私たちが目にしているロゴの裏側までを鑑賞
「宇宙」
1974年、色紙のコラージュ、48×50cm
展覧会の会場構成は、佐藤さん自身がキュレーションしているという点も注目です。本展のイントロダクションという位置付けである「THE SPACE WITHIN」のエリアでは、佐藤さんが幼少期に作成したコラージュ作品「宇宙」や博報堂入社当時に作成したという「6 ICONS」など、彼の原点ともいえる重要な作品が展示されます。
「ステップワゴン」 ポスター( B0判2連)
1998年
「ADVERTISING AND BEYOND」のセクションでは、アイドルのグッズや企業のポスターなど、1990年代後半から2000年代にかけて手掛けた屋外広告の傑作たちを紹介。当時、実際に街中で見かけたことのある作品もきっとあるはずです。
グローバル旗艦店
「ユニクロ ソーホー ニューヨーク店」
屋外広告(工事中店舗の仮囲い)、2006年
佐藤さんが手掛けたものの中には、日頃私たちが親しんでいる企業のロゴもあります。「THE LOGO」のセクションでは、そんなロゴの数々を巨大な絵画やオブジェとして展示。普段見慣れているものでは、あらためて見ると新しい発見があるかもしれません。
パワフルなグラフィックポスターや一目でそれとわかるアイコン作品も展示
「THE POWER OF GRAPHIC DESIGN」では、過去に発表した傑作のグラフィックデザインポスターを紹介します。一目でインパクトを与えるデザインのポスターは、いつまでも眺めていたくなるような力強さを感じられます。
ふじようちえん」 リニューアルプロジェクト
トータルプロデュース、2007年
「日清食品関西工場」
トータルプロデュース、2019年
また、「ICONIC BRANDING PROJECTS」のエリアで見られるのは、ある物質を一目でそれと分かるように可視化するアイコニック・ブランディングの集大成です。園児たちが屋上をグルリと走り回れる楕円型の建物がユニークな「ふじようちえん」や「日清食品関西工場」など、建物デザインに至るまでアイコン化してきた彼の手腕を目の当たりにできます。
最新作も見られる! UTのデザインから購買まで体験できるストアも魅力
「LINES」
2020年、吹付塗装/ステンレススチール/アルミ樹脂複合板、
180×240cm
「FLOW」
2020年、岩絵具/和紙、194×255cm
「LINES & FLOW」は本展のキービジュアルであり、彼のアイコンでもあるアートワークのセクション。組み替えるだけでさまざまな世界観を生み出せる「LINES」や、岩絵具のダイナミックな広がりが印象的な「FLOW」は、今の“佐藤可士和”を知ることのできる唯一無二の作品です。今回の展覧会で初公開となる作品も。
また、普段からTシャツを愛用している人は「UT STORE @ THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO」に心躍るはず。ユニクロの「UT」をデザインから購買まで体験できます。来場者も一緒になってUTプロジェクトそのものを作品としてしまう新たな試みに参加してみましょう。
◆佐藤可士和展
住所:東京都港区六本木7-22-2
時間:10:00~18:00
休館日:火曜日※2月23日(火)、5月4日(火)は開館、2月24日(水)は休館
おわりに
本人が監修する今回の展覧会は、普段なにげなく見ている多くの広告が生まれた背景を知ることができる貴重な展覧会です。鑑賞した後はいつもの街の風景も、少し変わった視点で見えてくるかもしれません。ぜひ自分の目で確かめてみてください。
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