この10年ほどの間に、カフェのレベルが急上昇した台湾。豆や焙煎にこだわる店もぐっと増え、コンビニから專門店まで、コーヒー文化は広く深く浸透中。そんななか、変わり種コーヒーでSNS人気を獲得している話題店が「咖啡知道」。日本人観光客も駆けつけるカフェの気になるラインナップをご紹介!
本格コーヒーを斬新にアレンジ、気分も上がる味わいに
「咖啡知道」は、自家焙煎、フレーバー加工なども行うコーヒー專門店。“コーヒー界のベントレー”と呼ばれるシアトル発の高級エスプレッソ・マシーン『スレイヤー』を導入することで、ハイクオリティでありながら安心価格のコーヒーを提供し、好評を博しています。
こだわりのカフェラテ、カプチーノ、モカ……といったスタンダードなコーヒーと同様、熱く支持されているのが、アイデアいっぱいの変わり種ドリンク。タピオカラバーなら、コーヒーにプラス10元で珍珠をトッピング。台南特産の白サトウキビで甘みをつけたコーヒーやラテもオススメです。砂糖や甘味料に比べてヘルシーなのはもちろん、優しく爽やかな飲み口です。ラテ好きならば、タイのココナッツミルクラテも見逃せないドリンク。ココナッツミルクで立てた泡は、細やかで密度が高く、香りも濃厚。コーヒーの風味をしっかりと引き立てています。また、ピリッと辛いシナモン・ジンジャー・ラテは、隠し味のチョコがポイントの独創的な一杯です。
口溶けを楽しむクリーム、食感たっぷりのトッピングが好評!
「咖啡知道」は、台湾唯一のホイップクリーム專門店との異名を持っていて、看板メニューともいえるボリューミーなクリーム入りドリンクも根強い人気です。口当たりのよいクリームに、特約農家から届いたパイナップルやマンゴー、客家の白玉団子、紫芋などのカラフルなパウダーなどをトッピング。とびきりポップな仕上がりです。インスタ人気の爆上げが狙えるとの噂も。
“食べるドリンク”も話題。一番人気は「ブランデークリーム&キャラメル桜エビ紅茶」。ブランデーがほのかに香るホイップクリームに、カラメルソースで炒めた桜エビをオン。甘しょっぱいエビのカリッとした食感とクリームの優しい口溶けを楽しむ大人の一杯は、クセになる味わい。また、特大パイナップルがゴロンと入ったドリンク緑茶や紅茶は、その大胆さに驚くばかりです。
他の追随を許さない!? 圧巻の1リットルサイズはいかが?
フレーバーの豊富さに加え、さらに目を引くのが「1リットル・チャレンジシリーズ」。使用するのは、高さ24cmものトールカップ。そこに惜しげもなくなみなみと注がれているのは、ブランド農園クラスの単品豆の本格コーヒー。しかも、わずか90元というから驚きです。この1リットルシリーズには、ホイップクリーム入りもあり、カップに比例したクリーム層の厚さには圧倒的。コスパもインスタ映えも上々とあって、近くの「梅子餐廳」で食事をした後、テイクアウトしていく日本人旅行客が多いのだそう。
「咖啡知道」がユニークなのは、コーヒー專門店でありながら、食事メニューがレストラン並みに充実していること。サラダにはじまり、台湾家庭料理、パスタ、ハンバーガー等々、専属シェフが中華と西洋料理を融合させた新しい味わいを提案しています。軽食ならば、平飼いの鶏のサラダ、看板料理の平飼い鶏のモモ肉飯がオススメ。柔らかなモモ肉を洋風の衣をつけて揚げ、特製中華ソースで味付けした鶏肉は、中西料理を得意とするシェフの真骨頂といえる一皿に。オリジナリティでは、ハンバーガーも負けていません。ピレネー(山脈)バーガーシリーズは、肉鬆(肉でんぶ)をフィーチャーし、台湾の味を全面に打ち出した意欲作。スイーツも豊富で、ティラミスは50元というリーズナブルさ。イートインなら、マストオーダーの一品といえるでしょう。