今夏オープン!「富山県美術館」ロゴマークとユニフォームがお披露目その0

今夏オープン!「富山県美術館」ロゴマークとユニフォームがお披露目

2017-02-14
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「富山県立近代美術館」から改称し、2017年8月26日(土)に移転オープンする「富山県美術館」。3月の一部開館を控え都内で記者会見が開かれ、建築家の内藤廣氏、グラフィックデザイナーの永井一正氏、佐藤卓氏、デザイナーの三宅一生氏などが登壇しました。

“アートとデザインをつなぐ”美術館

富山県美術館は、近代美術館の開館当初からの理念を継承しつつ、広く美術を扱いたいという思いからあえて「近代」を外し、富山県美術館(通称 TAD:Toyama Prefectual Museum Art and Design)として、今夏8月26日(土)に全面開館します。

コンセプトは「アートとデザイン」。デザインの視点を積極的に取り入れながら展示された世界的コレクションを鑑賞できるだけでなく、ワークショップや作家の公開制作を実施するなど、自ら作り学ぶことができる場として生まれ変わるとのこと。また、屋上には庭園がつくられ、「オノマトペ」をテーマにした遊具で遊ぶこともできます。

立山連峰の絶景が一番のごちそうです――建築家・内藤廣氏

立山連峰の絶景が一番のごちそうです――建築家・内藤廣氏
建築を担当した内藤廣氏は、初めて移転先である環水公園を訪れたとき、立山連峰の絶景に感動したといいます。「実物は写真の10倍くらい綺麗なんですよ。屋上やロビーから環水公園と立山の景色が見える設計です。さらに、美術館のまん中を抜ける廊下には杉の木、外装にはアルミなど、できるだけ富山の素材を使うことで、ここにしかない空間ができていると思います」と富山の自然を生かした設計へのこだわりを語っていました。

欲張ってすべて入れました――グラフィックデザイナー・永井一正氏

欲張ってすべて入れました――グラフィックデザイナー・永井一正氏
近代美術館の開館当初から35年間、ポスターだけでも250点に及ぶ製作を担当してきたことから、さまざまな思い入れがあるという永井一正氏。今回の開館にあたり、ロゴマークのデザインを担当しました。「“Art and Design”が美術館名に入ることは、グラフィックデザイナーとして大変嬉しいこと。富山の風光明媚な自然と、Art and Designのコンセプトを欲張ってすべて入れました」というロゴマークは、TOYAMAの「T」、Art and Designの「A」と「D」で構成され、白い立山連峰と青空、富山湾を連想させる深いブルーをイメージするデザインになっています。

今までに例のない新しいユニフォームデザイン――デザイナー・三宅一生氏

今までに例のない新しいユニフォームデザイン――デザイナー・三宅一生氏
デザイナーの三宅一生氏が手がけるユニフォームは、富山の自然、文化を改めて勉強し、富山の爽やかな風や光を取り入れたいという思いで製作したとのこと。ISSEY MIYAKEコレクションの特徴でもあるプリーツ技術や、一枚の布から服をつくりだすA-POC(エイ・ポック)の最新技術によって、他にないものを目指したといいます。「丸が前後2つ付いている、簡単なつくりなんです。スカートのように見えるボトムスは、実はズボン。歩くと風でふんわりと動くんですね。美術館で働く女性たちが、ぜひ着てみたいと思ってもらえたら嬉しい」と三宅氏。円形のポリエステル素材のプリーツジャージーに、ポシェット尽きのゴムベルト、動きのあるボトムスは全シーズン共通で、秋・冬には無縫製のウールジャケットを羽織るという、今までにない斬新なデザインで会場を沸かせていました。

わくわくする感覚をポスターに――グラフィックデザイナー・佐藤卓氏

「オノマトペの屋上」のデザインと「開館告知ポスター」を担当したのはグラフィックデザイナーの佐藤卓氏。屋上庭園に関しては、近代美術館に元々あった「ふわふわドーム」という遊具をきっかけに、「オノマトペ」から遊具を考えることを思いついたといいます。「日本の言葉、文化、美術、デザインのすべてが融合していて、なおかつ体験できる場所です」と、製作途中の遊具の写真を紹介。写真は「ぼこぼこ」。
開館告知ポスターには「ドキドキ きゅんきゅんきゅん」という言葉があしらわれています。「ビジュアルとコピーの間の表現をしました。『きゅんきゅん』が2回で終わらないのがいいですね。いったいこれから何が起こるんだろう?という、とわくわくする感覚を表現できたらと思っています」と佐藤氏はその狙いを語っていました。

必然的に呼ばれた気がします――現代彫刻家三沢厚彦

動物をモチーフにした「ANIMALS」という作品を制作する三沢氏は、今回美術館の屋外展示作品を担当します。“森からふらっと遊びに来て、あまりの居心地のよさに居ついてしまった”感覚で、立山連峰を見据える位置に「クマ」を設置する予定とのこと。「偶然にも富山にはクマが仏となる昔話『立山開山伝説』が存在していることを知りました。そういう意味では必然的に呼んでいただいたのかと思います」と笑顔で話す三沢氏。作品は製作途中とのことですが、高さは3mにも及ぶとのことで、お披露目が楽しみです。

3月には一部が開館し、GWには「オノマトペの屋上」がオープン

富山県美術館は3月25日(土)からアトリエ、レストラン、カフェなどの一部がオープンし、4月29日(土)には屋上庭園「オノマトペの屋上」が開園します。GW、にはひと足早く美術館の雰囲気を味わうことができるかもしれません。その後8月26日(土)の全館開館より、開館記念展「生命と美の物語 LIFE-楽園をもとめて」が開催され、ピエール=オーギュスト・ルノワール、アンリ・ルソー、岡本太郎をはじめとする約150点の作品が展示される予定です。


◆富山県美術館
住所:富山県富山市木場町3‐20
電話番号:076-421-7111(近代美術館)


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