富士山など、日本でも世界遺産に認定されるものが多くなってくるにしたがって、世界遺産への関心も強くなってきています。そこで今回ご紹介するのが、「世界遺産検定」という資格です。
テレビなどでも話題になる「世界遺産検定」とは、どんな資格なのでしょうか?
「世界遺産検定」ってどんな資格?①NPO法人 世界遺産アカデミーが主催
「世界遺産検定」は、NPO法人 世界遺産アカデミーが主催しているもので、レベルは4級から1級まで、そしてマイスターという最高レベルが設定されています。
世界遺産の理念や条件などを学ぶことで世界遺産を基礎から理解して、その保護に意識を向けることを目的に作られた検定です。検定料の一部は世界遺産基金に寄付されるので、受験者は世界遺産を保持する活動に貢献できるようにもなっています。
「世界遺産検定」ってどんな資格?②レベルや出題内容
一番やさしいのは4級で、受験の目安としては小学校高学年から高校生レベルの学力が設定されています。合格率も83パーセント程度と、わりと高くなっています。
出題内容は世界遺産そのものだけでなく、歴史背景といった知識も要求されます。
3級は大学3年生から社会人までが受験の目安。合格率は約79%となっているので、きちんと勉強すれば挑戦しやすいレベルかもしれません。例題としては、ユネスコの正式名称を問われる問題や、写真の建造物の名称を答えるなど、3級同様に100点満点中60点以上取れれば合格となります。
3級と4級は併願ができるので、腕試しとして両方受験するのもいいかもしれませんね。
「世界遺産検定」ってどんな資格?③最難関マイスター
世界遺産検定の中でも、1級のさらに上に「マイスター」という資格があります。
1級を取得していることが受験要件なので、それまでの知識のさらに上が要求されます。合格率は45%程度ですが、それまでの1級~4級と異なり、解答は論述形式となっています。さらに、問題数は3題。20点満点中12点以上を獲得しないと合格できません。
これまでの知識を問われる問題ではなく、世界遺産が抱える課題や問題について自分はどう考えるのか、を回答する形となっています。受動的ではなく、能動的に情報を集める必要があるレベルです。
「世界遺産検定」ってどんな資格?④取得するメリット
「世界遺産検定」資格を得ることのメリットのひとつに、「認定者特典」があります。協力をしているテーマパークやミュージアムで、入場料が割引になったり、記念品をもらうことができます。
さらに、日本が今後、観光立国となっていくにあたり、世界遺産に登録される建造物が増えるかもしれません。知識があるかないかで、実際にその地を訪れた際の楽しさが変わってくるはずです。
世界遺産検定を取得してみると、新しい発見や知識を得られそうですね。
世界遺産検定