肌寒くなって夏もすっかり終わり、芸術の秋到来。東京では、世界規模での連動デジタルアートや渋谷や銀座といった街をめぐりながら鑑賞する回遊型の展覧会など、さまざまなアートイベントが開催されます。自分の感性を磨きに外へ出かけてみませんか?
渋谷を舞台にしたアートイベント「第12回渋谷芸術祭2020~SHIBUYA ART SCRAMBLE~」
「第12回渋谷芸術祭2020〜SHIBUYA ART SCRAMBLE(しぶや あーと すくらんぶる)〜」は、11月9日(月)~15日(日)の期間で開催されるアートイベントです。渋谷駅周辺を中心にいくつかのプロジェクトや作品の展示が行われます。
会場には、アートディレクターやデザイナーがコラボして生まれた90年代の渋谷の文化や風景をモチーフにした作品を20作ほど展示。アーティストをゲストに迎え、渋谷という街の過去とこれからの未来を“アート”の観点から話し合うパネルディスカッションも行われます。また、参加型のプロジェクトとして、街中に描かれた落書きを消してその上にひとつの作品を作り上げる「落書き清掃&アロープロジェクト」というものも。興味がある方はぜひ参加してみてくださいね。
世界を繋ぐ壮大なデジタルアートも登場
7月から段階的にオープンしてきた商業施設の「MIYASHITA PARK(みやした ぱーく)」では、数々のデジタルアートを手掛けてきた「ネイキッド」によるインスタレーション作品「Dandelion(だんでらいおん)」が展示されます。
エリアに設置されたタンポポの綿毛を見つけたら、祈りを込めてそっと息を吹きかけてみましょう。そうすると綿毛がフワフワと舞い散り、地面に落ちるとそこから美しい花を咲かせます。そして、この作品は世界各地に置かれた作品とも連動。作品を通じて全世界の祈りを繋ぐ、壮大なスケールの作品となっています。
◆第12回渋谷芸術祭2020〜SHIBUYA ART SCRAMBLE〜
会場:渋谷フクラス・渋谷PARCO・MIYASHITA PARK・渋谷スクランブルスクエア周辺
アートを求めて東京の街をめぐる「DESIGNART TOKYO 2020」
10月23日(金)~11月3日(火)には「DESIGNART TOKYO(でざいなーと とうきょう) 2020」が開催されます。これは表参道や原宿、渋谷や六本木など、世界的にも注目されている東京の街全体を会場に行われる回遊型のアートイベントです。今年は約70ヶ所で100組以上による展示が行われ、スイスの有名家具ブランドの展示販売会やクリエイターたちのトークイベントも催されます。
観賞に役立つ公式アプリも
東京の各所で行われるこのイベントを見て回るにはマップがあると便利。公式アプリの「ArtSticker(あーとすてぃっかー)」なら、作品をエリアごとにまとめたマップを表示。自分の近くにある作品も表示してくれ、観たい作品まで迷わずたどり着けます。また、音声ガイド機能付きなので、作品の説明や込められた作者の思いを聞きながら鑑賞できる優れもの! イベントのチケットも購入できるので、行く予定があるなら事前にインストールしておくことをおすすめします。
◆DESIGNART TOKYO 2020
会場:表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木/新宿/銀座